フィリピンで日本語の先生になる

私は現在フィリピンで日本語教師をしています。毎日学生達に囲まれながら楽しく働いています。フィリピンの学生は立身出世の意欲が高いので勉強熱心な学生が多く、また、周りにあまり日本人がいないので、積極的に日本人教師と接しようという学生が多いので、友人の少ない異国の地でも寂しさや不便さをほとんど感じることなく過ごしています。日本語教師の良い点は、仕事をする上では高いレベルのフィリピン語を要求されないこと、基本的に日本が好きな人に囲まれて仕事が出来ること、そして、授業時間以外なら時間の自由が効くことです。また、大学の寮を無料で提供してもらえることも良い点です。

しかし、当然のことながら、日本基準で考えればお給料は低いです。日本の大学卒の初任給の半分ほどしかもらえない上に、レート変動の影響を受けます。フィリピンの場合、1年で4円も下がってしまいました。海外で働いていれば為替レートに左右されてしまうのは仕方が無いことですが、同じお金をもらっていても日本円にすれば大きく下がってしまったわけですので、お給料を両替して日本で貯金をしたいという人には大きな問題でしょう。フィリピンで生活していくには十分なお給料ですが、将来帰国することを考えている人には心許ない金額かもしれません。また、ボーナスもなければ、日本語教師は契約社員のようなものなので、保障も何もありません。大学によっては保険に入っており、病気の際には医療費を保障してくれる大学もあるようですが、私の大学にはそのような制度がなく、私は個人で日本の高い駐在保険に入っています。これらの事情から、日本語教師は一生の仕事ではないと、早々に見切りをつけて帰国される先生もいます。

また、先ほど授業時間以外には時間の自由が効くのが良いと書きましたが、逆をいえば、お給料として保証してもらえるのは授業時間だけで、それ以外の時間にいくら授業準備や宿題の確認やテストの作成・採点をしようと、サービス残業扱いとなり、お給料に反映されません。この点が嫌になってしまう先生も多くいます。私は教師3年目ですが、すぐに海外に行って長期間働きたい、あるいは定住したいと考え、このような事情を覚悟した上で就きたいという人には向いている仕事だと思います。しかし、そんな覚悟もなく、なんとなく海外に行きたいから、誰でもできそうな日本語教師を、、、というような人にはお薦めしません。